大腸カメラについて
大腸カメラは、先端部に小さなカメラが取り付けられた医療機器です。この装置を肛門から挿入して大腸内の状態を調べることにより、炎症やポリープ、がん、潰瘍などの病変を調べることが出来ます。他の検査では識別困難だった大腸の色調変化や粘膜面の変化を把握する事ができるため、ポリープなどが小さい段階の患者さんにも効果的です。
年間600症例以上の実績
当院では、大腸カメラを年間600症例以上も行っています。このような検査実績を10年以上、続けているので、安心して検査を受けてください。胃カメラ検査の場合は大半の消化器内科で行えますが、大腸カメラの場合は特に経験とテクニックが必要となります。当院では内視鏡カメラの清潔管理を徹底するとともに、院長が中心となって痛みの少ない検査を実施いたします。なお、導入している内視鏡検査装置は富士フィルム社製(Adovancia)となります。
下部消化管内視鏡検査数
- 令和4年528例(ポリープ切除263例)
- 令和3年528例
- 令和2年510例(ポリープ切除270例)
- 令和元年631例(ポリープ切除330例)
- 平成30年621例(ポリープ切除274例)
このような症状の方に行います
- 血便が見られた
- 便秘や下痢が続いている
- 腹痛が繰り返される
- 腹部膨満感
- 貧血を指摘されている
- 顔色が悪いと言われる
- 急な体重の減少
- 便潜血検査で異常を指摘された
内視鏡手術も行えます
また、疑わしい部位が見つかった場合は、生検のための組織採取をすることも出来ます。大腸粘膜の表面から突出した大腸ポリープの中には、将来的にがん化する可能性があるタイプもありますので、早めに取り除くこともあります。具体的には、ポリペクトミー、コールドポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術などがありますので、担当医が適切に判断いたします。なおポリープの大きさ、形状、血を止まりにくくする薬内服や全身状態によってはその場でポリープ切除せずに入院ポリープ切除をお勧めする場合があることをご了承ください。
なお、大腸ポリープを切除した後は、食事や運動、入浴、飲酒などが制限されます。それぞれの症例によって異なってきますので、必ず医師の指示に従ってください。また、術後に腹痛、吐き気、発熱、血便、肛門からの出血などが見られたときは、至急、ご連絡ください。